ハースストーンを配信しているyoutuber 達

俺はハースストーンというゲームアプリが大好きだ。

これはカードゲームなのだが、他のカードゲームに比べてデザインも良くて、とにかくテンポがいいのが気に入っている。1試合が5分くらいで終わる。


大好きといったが、今はやっていない。色々なデッキを試してみたくなるのだが、その為にはカードを買い漁らなければならない。そうなってくると金がかかってくる。他のスマホゲームに比べれば課金は少なくて済む方だし、狙ったカードを買うこともできるので、運要素も少ない。


だが、それなりには、金がかかってしまうので、やめてしまった。


色々なデッキの戦闘を試してみたいが、できない場合は、誰かがやっているのを見ればいいと思った。


というわけで、今は自分でプレイはしないが、YouTubeで配信されている動画を視聴している。

 

 

ハースストーンの動画は本当に再生数が少ない。


せいぜい1万くらいあればいい方だ。


これを1日1本配信して、30本に達したとしても、30万再生。1割しか配当はもらえないので、3万の稼ぎにしかならない。


配信者達は、これではとてもじゃないが生活できないだろう。


それなのに、配信者達は、毎日毎日欠かさず配信するのである。


仕事をしているのか、専業でゲーム実況者をやっているかはしらないが、毎日欠かさずアップロードしているところをみるに、専業でやっているのではないかと思う。


だとしたらお金を稼がねばならないだろうに、再生数が極端に少ないゲームに専念して実況配信している。


いったい何が彼らをそうさせるのか。


きっと、楽しいからやっているのだろうが。


他にもっと再生数を稼げるゲームはたくさんある。だけど自分はハースストーンの配信がしたいんだ、という熱意が伝わってくる。


ただ肉を食っている動画や、掃除機を買ってレビューしている動画がものすごい再生数を誇っているのにも関わらず、健気だなと思う。


彼らのゲームプレイは天才的で、みんな、当たり前のように勝ち星を挙げまくって数多あるハースストーンプレイヤーの中でもトップの位置にいる。


そんなゲームプレイに比べて、やれ肉が美味いだのわさびを入れたら味が全然変わるとか、そんな動画の方が再生数が高いと思うと、悲しくなる。


ハースストーンが急に人気になるとも思えないから、この少ない再生数の環境はずっと続くんだろう。


ハースストーンを知らない人が、この動画を見ても楽しめるんじゃないかとすら俺は思っている。


サンドウィッチマンのコント動画より、そこらのYouTuberの動画の方が遥かに再生数が高い。これにはびっくりだ。


純粋に面白さを求める時代はとっくに終わっていて、自分の好きな演者、身近に感じられる人の、息遣いをただ感じたいがために動画を視聴する時代なのだろう。


ツイッターやインスタグラムと同じだ。


知り合いと一緒にいる間は話して、別れた後も、ずっとSMSで繋がっている。こういう若い人達は多い。


四六時中繋がっていて気持ち悪くならないのか不思議だ。彼らの小さな魂はせせこましいコミュニティでこそイキイキと輝くのか。そういう運命の下に生まれているのか。


実際の面白さよりも繋がりが勝つ。繋がりというべきか、惰性というべきか。


そんな世の中で、熱心に今日もハースストーンの動画を配信する人達を、健気に思う。