プロポーズは女からしなければならない
プロポーズは女からしなければならない。
本当に残念なことに恋愛は女有利になってしまっている。
女は選ぶ側で男は完全に選ばれる側だ。
これは動物の世界でもそうだし、人類の歴史も昔からこういう習わしだったから今に始まったことではない。自然の摂理でもある。
なぜ男からプロポーズをしなければならないのか。
これは世間的な慣習もあるが、男の見た目が男らしいからと言わざるを得ない。
骨格や背筋やヒゲやスーツ姿がピシッとしていて、
チン臭やパン臭のクサミだったり、
テストテスロンの男性ホルモンだったり。
そういうところから、女から見たらラガーマンみたいにされてしまう。
男は暴力と恐怖の対象なのだ。
男には富士山のようにそびえ立つ何かがある。
女は柔らかい体をしていて脂肪感があって、骨格が華奢でめそめそして、蹴っ飛ばしたら死んでしまいそうだ。
そういう姿形やシルエットから男女の関係は出来上がってしまっている。
つまり慣習だけではなく生物学的な肉体的な意味合いでもプロポーズする構図が出来上がってしまっている。
だがこれはそのまま放っておいていい問題ではない。
男女の格差がなくなろうしている時代において、男女の恋愛や結婚やプロポーズの問題についてじっくり考えたことがある人間は、どうして男からプロポーズしなくてはいけないのかという問題には必ずぶち当たる。
そしてそこから導き出される答えは、あえて女からプロポーズをするということだ。
「私はそこらの女とは違う!」
「男になんでもしてもらうという習慣に甘える女じゃない!」
「ご飯も割り勘。ホテル代も割り勘。家事は気づいた方がやる。気づいた方がなんでもやる。愛されることよりも愛することを。そうやって彼に接しているけど……!」
「プロポーズを私からすることで、男にしてもらうことが当たり前という慣習を完全にぶち壊すことができる……!」
と思える女が正常なのだ。
女の方からプロポーズするのも可愛いかもしれない。女の方からプロポーズされて困る男もいないだろう。
さて、基本的に男の方から誘ったり、マメに連絡したりするのが当然な世の中になっていて、そこに憤りやわだかまりを感じなければ人間としておかしいので、まず、そういう女でなければならない。
そこで女も、何かされたら何か返そうと思って努力するが、男の方が大体なんでもしてくれるので、ついつい流されてしまう、
ここで女からプロポーズすることで一発逆転である。
お互いが愛されたいという気持ちばかりだとこういうことにならないが、本当の人間性をもって、愛する方に尽力するように心がけて生きていると、こういうことになる。プロポーズして逆転しないと……! ということになる。
せめてプロポーズくらい私の方からすることでうまくバランスが取れるかもしれない。
プロポーズにはそれだけの、全てをひっくり返すだけの力があるから。と思うはずだ。
これでやっと対等になれる。
とにかくこの対等ということが一番大事になってくる。
男女性差を置き去りにして、とりあえず対等というものを一番に持ち出して考えなければならない。
真面目に人生を生きて、人生について一生懸命考えていたら、男女は対等が一番重要だということに気づかなければならない。
賢い女はそこに気づくことができる。奢られたら奢り返す。誘われたら誘い返す。
電話をくれたら電話もする。
まぁこれもそれほどよくない。何かされたら返すというレベルはまだまだだ。
自分から誘う。自分から電話する。自分から彼に気持ちよくなってもらう工夫をする。
そうでなくてはならない。
男も女もそういう気持ちでなくてはならない。
そんな風に過ごしていても、やはり男のエスコート面の方が目立ってしまうだろうから、一発逆転で女からプロポーズしなくてはならないという理屈だ。
ほとんどの女はセックスをするとよりも、セックスをさせてあげるという意識が強く、見返りとしてプロポーズをもらおうとしている。これもよく言われる言葉だが、結婚も売春行為と変わらないのだ。
人生についてよく掘り下げて考えたら、やはり人間同士は対等というところがすべてになってくる。サラリーマンだろうか通行人だろうがホームレスだろうが自分の子供だろうが自分の夫だろうが平等でなければならない。
子供だろうが子供扱いしてはいけない。昔の母親は子供さん付けで呼んだと言うではないか。犬も犬扱いしてはいけない。
つまり男女の関係を常に等しくさせるためには、女の方からプロポーズしなければならない。
普通に恋愛活動していると男の方が女をエスコートしたり何かと世話を焼いたりするものだから。女はプロポーズでとり返さなければならない。